俺と天見は俺の部屋に戻っていた

「俺ら家族か…」

「うん…なんか実感がわかない」

「ま、まぁこれでもう天見はあの家に帰らなくていいんだぜ?よかったじゃねえか!」

「うん。土下座までしてくれてありがとうね?本当に本当に嬉しかったよ」

「気にすんな。あれで天見を救えたなら安いもんさ」

「あのさ『天見』じゃなくて『奏』って読んでくれない?」

「ん?何でだよ」

「ほ、ほら!今日から家族でしょ!?だ、だから!」

「それもそうだな。じゃあ今日から奏って呼ぶよ」

「うん!」

そんな嬉しいのかな
今日みた中の一番の笑みだ
「じゃあそろそろ寝るから部屋出てけよ」

「え?ここで寝るんじゃないの?」

「俺らは男女だぞ?不味いんじゃないか?」

「私は気にしないもん!
寝よ!」

そう言って俺のベッドに入り込んだ

まぁいいか
そのうち親父にベッドやらを用意して貰えばいいか

今日はもう疲れたからもう寝よう