「やめてよ!!!やめてって!!!」

ガッ!!

唇を噛む感触があった。

でも、思ったより硬い。

「痛ってーな!?何するんだ!!!」

「やめろっていってんだろ!バーか!」

口の中に血の味が広がっていた。

「おまえがおれのこと誘ってきたんだろ…」

「誘われる方が悪りーんだよ。バーか!」

「こいつ…調子に乗りやがって!!!」

男は力任せに身を寄せてきた。

「やめろ…だれか…」

口の中に男の舌がはいってくる。

興奮した息が耳障りだ。

バシィッ!!ドガッ!!!

「ぐっ…だれだおまえは?」

バシッ!!!グギっ…

「わかった…やめるから許してくれ」

ゴキっ!グキュッ…

男から返事がなくなった。