私は自然に抱きついていた。

「もっと早くにその言葉を聞きたかった…ずっと待ってたんやで!悠哉、悠哉!!」

私は泣き出してしまった。
「もぅ〜ほんまに優奈はいそがしい子やな。でもまぁそんなとこも好きなんやけどな。」

「悠哉。」

私たちは少し小さなブランコに乗り、手をつないで空を見上げた。

空はきれいな茜空で私たちの頬やつなぐ手までも赤く染めていた。

そんな空を見て私は思った。






この手を一生離さないと。