ある日の学校の帰り、亜月が急に顔を真っ赤にしてモジモジしながら話し始めた。

「優奈、私…好きな人出来たかもしれん!!」
「えっ!ほんまに!?どんな人なん?」

人の恋ってめっちゃ気になる。ってか亜月だからなのかも。

私はとにかくテンションが上がってきた。

「え〜っとね、隣町の男子校のウチらと同じ高2の人。前の彼氏の友達なんだけどさ。すっごいイイ人やねん!!まぁ、ちょっとしか喋ったことないんやけどな。」

「ふ〜ん。ええやん!!私、応援するで!!」
「うん。ありがとう!」

亜月が恋かぁ〜。何か私まで幸せな気持ちになってきた。

そんな風に思いながらいつものように帰った。

空はきれいな青だった。