「なぁ、帰んの?」
「うん。」

「えっ!ほんまに!?じゃあ俺、送って行くで!」
「えっ、いや、悪いよ。ええから私のことは気にせんといて。」

「いやいや、女の子1人で帰ったら危ないやんか!頼むから送らせて!」

「……う…ん。わかった。じゃあ、駅まで送ってもらってもいい?」
「駅ね。了解!!ほな行こか!」

私はこの少し強引な男の子と一緒に駅まで帰ることになった。




「あの、私、優奈って言うねんけど、名前…」

「あぁ、言うの遅なってごめん。俺の名前は貴大(たかひろ)。優奈ちゃんやったよな?俺も優奈ちゃんと同じ高2やで。これからは仲良くしてや。」

「うん。よろしくね。」