「や、その‥ですね。実は‥」



「‥‥だから、何?」



あたふたしてしまうあたしに
彼は冷たく言葉を投げてくる。



感じ悪っ!なんて思いながら
やけになってまくしたてた。



「あの、だから、ここあたしの
席なんですよ!
あたしは座りたいんです!
ちょっとどいてもらえません?!」



―――教室内が静まり返る。



あたしは無意識のうちに
怒鳴ってしまったみたいだった。