あたしの席につっぷして スヤスヤ眠る男の子は ふわふわな茶色い猫っ毛で 手はゴツゴツしてて 少し、制服に着せられてる ような感じがした。 「‥‥ん」 「っ?!」 急に動き出した彼を見て 少しだけビクッとする。 何て言おう!え、てかまず 声かけるのってアリ? いやいや言わなきゃ!! 軽く深呼吸をしてから、 あたしは彼の肩を 優しく叩いた。