「…恋をするならやっぱり かっこいいエリートサラリーマンがいいわね」 先生は首をかしげながら言った。 「はは、先生金重視かよ~」 ほぼ雑談で、1時限が終わった。 「はぁ~今日5時限だからもう帰れるな!」 「はいはい。ばいばい」 「お前家の方向一緒やろがぃ!一緒に帰ろうぜ」 「…べーっだ」 舌を出して早歩きで教室から逃げた。 渡り廊下を歩いていると、運悪く先輩の姿が遠くのほうで見えた。