もう秋。
学校に行くまでの道は紅葉していて綺麗。


そんな景色をタローと見てる私って虚しい…


「お、どんぐり!」

「どんぐり拾ってどーする気?」

「眺める!」

「アホ」


小学生のように自転車をこぎながらはしゃぐタロー。


「あんた変わんないね」

「え、まじ?」

「変わらない。頭悪いとこ」

「有紗より数学点数いいんですけど?」

「それ以外全部勝てないくせに」