横で女子と話してる。いいな。 いいなぁ。私も一年早く生まれていれば 友達でも、あの隣で笑っていられたのに。 「おーい、有…」 タローは有紗の視線の先を見て、黙ってしまった。 「ねぇ、タロー」 「なんだ」 「私、いい女になるよ」 「え?」 「それでいっぱい彼氏作るんだ」 「いや…いっぱいはそれはそれで駄目なような…」