「…はい。」


この人の言うことが本当なら、俺はどうしたらいいんだ。

父さん、母さん、ごめん。俺、もうすぐ死ぬらしいよ。こんなことなら、もっと親孝行しときゃ良かったな。




「やっと信じたか。
それでな、翔。お前助かりたくないか?」


え…

顔を上げるとじいさんは真剣な顔をして俺の目を見ていた。

よく見たら目の色、金?琥珀?銀?
星が散ってる?こんな色見たことない。


「死にたいのか?死にたくないのか?」


「死にたくありません。」




「じゃあ取引だ。
お前を助けてやる。そのかわり、わしの所でしばらく働くんじゃ。」