とりあえず私は、さっきスルーしてしまった衣玖のメールに返信することにした。


  『無事、着いたよ(^^)v』


 それだけ言うと、私はケータイの電源を切った。


 しばらくその辺をウロウロとしていたが、埒が明かないので、人に尋ねてみることにした。


 しかし、周りは知らない人ばかりだ。


 人見知りの私には辛い状況…。


 そこで私は、彼に貰った写真に写っていた友達を探すことにした。


 ポケットに忍ばせていた写真を取り出し、確認しながら、人混みの中に目を凝らす。


 すると、彼を合わせて三人写っていたうちの一人を見つけた。


 私は、勇気を出して声をかけてみた。


「あ、あの~・・・」