そんなある日、アダムとイヴが

突然、神様のもとを訪れ言いました。


『あなたは、…神様。
私たちは人間。
それを知ってしまったの。

それでも、
あなたと過ごした日々は
とても楽しいものだった。

けれど、私たちが赤い果実を食べ

様々な知識を手にし、
愛し合うことで



あなたはまた独りになり、
悲しませることになってしまった。


…私たちは楽園を出ていきます。


悲しませてしまってごめんなさい。


私たちを創ってくれたこと、
出来るなら後悔しないでほしい。

私たちはあなたに感謝しています。


、…さようなら』


そう言うと、
二人は肩を抱き合い
幸せだった楽園の思い出に、と
綺麗に咲き乱れるしろつめ草を
つんで去っていきました。