『そこの席は‥俺の彼女の席だった』



翔ちゃん…
お願いだからそんな悲しそうな顔しないで…



私なら…ここにいるよ??


グッと唇を噛んで質問してみた。



「…その彼女は、どうしたの??」



『…亡くなった』



「……」



『…ごめんな、こんな話』



「私こそごめん…」



"私はここだよ!!"



心の中ではそう叫んでいるのに…



なんでかな…



声に出せない。



『顔も‥声も‥全部似てる。千恵美思い出す』



「そう…なんだ…」



『??』



ヤバい…泣きそう…