私たちは床に倒れている形だから、入り口から見えない。

ジュンは、照れた様子で私からそっと離れた。

私も急いで床に座る。


「おいこっちだよ!」


ジュンは立ち上がって2人を呼ぶ。

もしかして、ヒビキとタク?

私も急いで立ち上がる。


「おいおい、2人して見えない所で何やってたんだよ!」

「そういえば、マスターは?」

「クリスマスツリーを飾っていただけだよ。爺ちゃんは、今少し出かけている。」


ジュンは何も無かったかのように話し出す。

けれど、近くにいる私にはわかる。

ジュンも少し顔が赤い・・・。


「楽しそうだな!俺たちも少しやらせてくれよ!」

「やだね。」

「なんでだよ!」

「もうすぐ終わりだ。」


このアンバランスな飾りのまま終わりにしようとしているの?