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パラ…

パラパラ…



サァァァァァーー……



「あ…雨……?」


薄い青に染まっていたはずの空をいつのまにか重い雲が覆っていた。



カチャカチャ


鍵を開ける音がして、私は玄関に駆け込む。

駆け込みながらも、頭の中は今朝見つけた誠さんの手紙と、昨日の夜の誠さんの表情が支配していた。




な…なんて言おう…




ガチャッ


「おかえ……っ」


ふと…言葉が詰まる。





「…あ、あぁ、ただいま」


力なく向けられた微笑み。





誠さん……?