『昨日は変なこと言ってごめんな』 手紙の裏の端に小さく書かれた文字…。 遠慮がちに…戸惑うように書かれた文字。 --少しだけ…抱きしめてもいい…?-- 全然変なことなんかじゃないよ…。 本当ならそんなこと口に出さなくても抱きしめていいはずなのに…。 「誠さん……っ」 たった一枚の紙切れに込められた 溢れ出しそうな誠さんの想い… 私はそれを、胸にギュッと抱きしめた。