「あっ、香矢ちゃんのお母さん!!」


事故現場の手前、

私は先生に呼び止められた。


「香矢は・・・香矢は、どこですか?!」


先生の両肩をつかんで、

叫ぶようにいった。


「お母さん、大丈夫です。落ち着いてください・・・。香矢ちゃんは今、救急車で運ばれて行きました。今、運ばれた先の病院を調べてきますので、ちょっとまっててくださいね。」

「はい・・・」


声が出ない。

怖くて、怖くて・・・

香矢、

会いたい・・・