チャットは運命 【実話】


私は今宿題に追われている。

現在の時刻、01:26

こんな遅くまで勉強している私は

宮本 鈴音(ミヤモト スズネ)

がり勉ではない。やることが

遅いだけだ。

でももう限界。

やる気がゼロに到達。

勉強机にパソコンがおいて

あるのが悪いんだ。と、

自分に言い聞かせた。

開いたページはチャット。

ヒマなときはたびたび

ここを訪れる。


最初は知らない人と話すのが

とても恐かった。けれど

今では常連さんだ。



私はある部屋に入った。

-こん
-こん^^
-ちぁー
-こん
-こんちゃぁ

みんながいっせいに挨拶する。

その後は自然に流れにのる。

時間が遅かったためか、

-眠いー

と、脱落者続出。

私は宿題が終わっていなかったため

必死こいて起きていた。

ついには3人。

鈴音・たくま・ゆう

ゆうは文字を打ってこないので

おそらく寝たのだろう。

私はたくまと話していた。

たくま【なぁ、どこ住みなん?】

 鈴音【ん、東京^^】

たくま【本間かぁ!僕兵庫やで^^】

かなり遠いなぁ

 鈴音【まじか!遠いね;】

たくま【うん;めっちゃ遠いー(泣)】

 鈴音【てか関西弁良い♪萌えるw】

たくま【やろ?ええやろ☆】

認めるんかい。

たくま【なぁ、鈴音?】

 鈴音【なぁーに?w】

たくま【僕とメールせえへん?w】



え?

たくまは本気で言っているのだろうか。

アドレスを教えたことは何度か

あるのだが・・・

やはり不安は不安だ。

でも歳は同じらしいし・・・

いや、でもウソなんて文字上なら

簡単につけるし・・・。

返事をしない私にたくまは

たくま【嫌ならええねんで^^

    ちょっと話してみたいなぁ

    って思っただけやし♪】

きっと悪い人じゃない。そう思った

私はメールしようと思った。

 鈴音【嫌じゃないよ!簡単に

    教えてもいいものか・・・。

    ちょっと悩んだだけ^^
    
    でも良い人っぽいから

    いいよw】





たくま【ほんまに^^!?

    怪しくないから安心してな♪

    ほんなら僕からのせるわ☆】

おや、それなら安心。

 鈴音【了解です☆】

たくまがアドレスをのせてきたので

私はそのアドレスにメールを送った。

かえって来たのはもちろんたくま。

きっと怪しい人じゃないだろう。

私達は退室して、その後もメールを

していた。

【なぁ、顔みたいねんけど♪】

いきなりすぎるだろ。

【たくまがプリ画くれたらあげなくも

ないんだけどなぁ♪】

本当はたくまの顔が見たくって

しょうがなかった。

【本間か?絶対送れよ?w】

と、いうメールに一緒に添付されていた

のは、たくまのプリ画だった。


え?あー、まじかぁ。

そこには、かなりのかわいい男の子が

写っていた。髪の毛は斜めに流し

目は大きすぎない二重。

にっこり微笑む笑顔にウソなんか

なくて、数秒見とれてしまった。

【これ、たくまじゃないでしょ?w】

驚きを隠せない私は堂々と

失礼極まりないこと言った。

【僕やし!幼いとか禁句やで☆】

本当にたくまなんだ・・・。

【めっちゃかわいい!】

と、いうメールに私は自分のプリ画を

添付した。

~数分後~

【これ、鈴音ちゃうやろ?www】

なんでやねん!

【私ですが何か?ww】

【めっちゃかわいいな!びびったわ!

僕、童顔ちゃん好きやで♪】

ドキッ。



って、おい。

童顔は嬉しくない。

【童顔はやめて!】

こんな事を言いながら心の中は

パラダイス銀河。

【ごめんごめん☆

でも本間にかわいかってんもん♪】

関西の人は簡単にこういうことを

言うのだろうか・・・?

普段こんなこと言われないから

本気で照れてしまった。

【たくまのがかわいいし♪】

男の子に言ってもうれしくない

言葉かな?

【かわいくないし♪

鈴音には負けるで☆】

この男は・・・。

なんだか私はたくまのペースに

のまれていた。

それからずっとメールしていた。

【うわ、なんか僕今めっちゃ

イヤな感じすんねんけど】

は?

何を言ってるのか全く

わからなかった。

【なんのこと?】

【僕、霊感あんねやんか><】

え、うそ。

私はびっくりした。

この世で霊感を持ってる人って

すごく少ないって聞いた。

それがここに二人いるんだから。

【本当に?私もなんだけど(笑)

そこ大丈夫?】