私、佐久に言えなかった。

嫌いにならないでほしかったから。


でも、
自分が汚く感じて、醜く感じて。



自分から、長い長い階段を
選んでわざと落ちた。

事故のように…


目が覚めたら、
すべてが夢であるようにと願いながら。