病室のベッドにもぐりこんで、
痛む胸を押さえた。

けど、一向に痛みは
治まらなくて。

それでも、

気がつけば眠りについてた。





―――――ふわふわする…

これは夢?
あなたは誰?

『…凜』

優しいその声が聞こえた。

けど、その人の声には

悲しみが満ちている。


泣かないで…――――


そう口を開きかけたとき、
目が覚めてしまった。