急に甘いものが
無性に食べたくなって、

病院内の購買に向かった。



「神威先生ーったら、アハハ♪」

途中そんな声が聞こえて
振り向く。


後ろには美人な看護士と、
楽しげに話をする先生がいた。

ズキンズキンズキン


胸が急に痛みだす。


なんでだろ…?


私はその二人から
目を離せなかった。





けど、私の視線に気づいたのか
先生がこっちを向く。

一瞬気まずそうにしたけど
次の瞬間には、
また看護士さんと楽しげに
話をしはじめていた。




それをみて私は、

先生に背中を向け
もときた道を必死に走った。