「―――――」 なでしこは状況が飲み込めずに いました。 何も変わらない、 庭の風景。 うぐいすのさえずる声が 耳を通り抜けていきます。 遠くから、町人のにぎやかな声も 聞こえます。 あの人が来る前と同じ光景。