「どっちも『すうがく』…?」



なでしこは聞きました。




「そう。



それで今の君はこっち」



男の人は『数が苦』の方を



指差しました。




「君も『数楽』になるといいね」





あの笑顔で笑います。




そしてまた紙に何かを書くと、






「ばいばい」







そう言って



部屋を出て行きました。