「アキちゃんって雰囲気的に元ホストとか?」



「いやいや、俺には絶対無理! 色々面倒そうじゃん?」



段々と打ち解けて、日頃の疑問をぶつけてみたりして。気がついたら目の前のお皿は全て空になっていた。



「そろそろ出ようか」



お金を出そうとした私を軽く制止すると、アキちゃんは二人分の会計を済ませ車に乗り込む。



「送るよ」



「近いから大丈夫です」



「いや、通り道だしいいから」



半ば押し切られる形で助手席に座らされて、ものの3分ぐらいしかかからない家へと車は走る。



それなりに楽しめたし、アキちゃんと良好な関係を作っておけばお店での仕事も楽だし。



そんな事を考えていたらあっという間にマンション前へ着く。