自然と口角が上がる。



「23回目〜にやけてるの〜」



「だってさ、知恵ちゃん」



「わかってるって!大好きな
山野とちゅーしたんでしょ?」



「今思い出しても笑っちゃう」



「変態がいるよ…」



「あっ」



銀次と目が合った。



余裕のある笑顔。



だけど裏ではきっと
銀次もドキドキ
しているのだろう。



そう思うと私もドキドキした。



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