除夜の鐘が微かに聞こえてきた。 年が明けた。 家族で挨拶をする。 毎年同じことをしているのに 今年は何かが違っていた。 返事はまだ来ない。 あのメールを思い出した。 《美幸と付き合ってる まま年越したいな もちろん来年も再来年も ずっと一緒にいてね》 嘘つき。 約束くらい守ってよ、馬鹿。 …メールが来た。 銀次からだ。 #