「三井、本当の悪人なんてこの世には存在し無い。」



佐藤刑事は、穏やかな瞳で私に諭した。




23の私。




野心の固まりで、いつも人に勝つことばかりを考えていた。




死ぬほど努力して入った警視庁。




私は、犯人全てまるで地球のゴミのように思っていた。