「美佳ちゃんは?今何してんの?」




高橋さんのテンションは、上昇傾向だ。




どうでもいいけど、26の刑事に美佳ちゃんは、止めてほしい。




私は、苦笑いをした。




「私?私は、刑事になったんだ。」




私の言葉に高橋さんは、大きなリアクションを返してきた。




「すごーい!!かっこいいねー、美佳ちゃん。」




寝不足の頭に響く声。




姉並みにうっとうしい。




「そうかなー。」




私は、作り笑顔でその場を乗り切った。




彼女と会うのは、この偶然が最後・・と思っていた。



しかし、この真っすぐな性格が屈折した私をほっといてはくれなかった。