翌朝──

うわッ。

……いるよ。

やっぱり居間にはシシャモを口にくわえたアッキーがいた。

「お、おはよ、アッキー」

「……ぅはよ」

「…………」

「…………」

……なんか気まずい。

何をしたわけじゃないけど、夕べみたいな腑抜けな自分を見られた後は、なんだか恥ずかしくもあり……

目を合わせられない。

けど理由はそれだけじゃない。

決めたんだ。

早くあっちに帰ろうって。

やっぱソウリュウ君を倒そうって。

眠れない秋の夜長は、そう決心させるのに十二分な時間だった。

忘れてたけど、私は性格悪いタキだもん。

ブラックタキだもん。