あぁ、謝るなら『ソウリュウの息子でごめん』と言って貰いたいもんだよ。

『喧嘩が想像以上に強くてごめん』って言えよ。

アッキーを見上げると珍しくアッキーが真面目な顔で見つめ返してくる。

「やっぱ俺がナンパしたのがそんなに悲しかったのか?」

「……真顔でボケるな、アッキー」

「ふん。まぁ、何があったか知らんけど元気だしとけよ。お前がそんなだとつまんねぇ」

「うん」

「……ホントに熱でもあんじゃね~の?気持ち悪いほど素直じゃん」

「……うん」

アッキーは窓の桟に腰掛けるとサンダルを履く。

私はボーっとそれを寝転がったまま下から見ていた。

桟に両足を乗せてヤンキー座りをしたアッキーは

「……今度、星でも見に行くか?」

と上から覗き込む。

「星?こっから見えんじゃん」

「もっといいとこ連れてってやるよ」

「プラネタリウム?」

「浦ヶ崎にんなモンねぇ。浦ヶ崎ナメんなよ」

「……ふーん」