「でも、さすがに息吹きかけるだけじゃあんま効かなかったから──」

赤髪の作り笑顔が私の嫌な予感を2倍、3倍……1万倍にしていく。

「──から?」

ドキドキし過ぎて気持ち悪くなってきた。

そして研ぎ澄まされた私の耳に──

「舐めた」

「…………」

いやぁぁぁぁぁ!!!!


第2ラウンド開始のゴングが鳴った──