やっぱ浦ヶ崎来んじゃなかった……。

チキショー。

私の人生これで終わりか!

ちきしょぉぉ!

情けなくて泣きたい様なそんな気分なのに、その一方でこの赤髪に対する怒りがフツフツと胸に沸いてくる。

私の人生どうしてくれんだよッ!

クソッタレぃ!

私は、押さえられている口を微かに開けると迷わずそこにある指の肉に噛みついた。

「ううぉ!いぎぎゃ──離せッ!」

赤髪が焦っている。

ふんッ!離すもんか。

こっちとら命懸けだし!

「グオォ──」

唸る赤髪。

てか、静かにしろと人の口を塞ぎながら、自分は大声で唸っていーのかよ?

まさに私が軽く調子に乗った時だった。

その時──