3人の背中は『ウリャ!』と中山が体当たりしたり、『しつこいんだよ!』とアッキーが中山に向かって手を伸ばす度に、左右にグラグラ揺れて。

でもゆっくり繋がりながら進んでいく。

時には離れそうになったり、ギュウギュウにくっついて『いってぇよ!』と高藤が声を荒らげたりしながら。

……ぷ。

見ているだけなのに、笑顔になってしまう。


コイツらを見てると──

いつか、私もこんな仲間に出会えるって

バカみたいにまっすぐに付き合える友達に出会えるんじゃないかって

信じられそうで。

ねぇ、マユミさん。

今度こそきっちり居場所を見つけられたら、マユミさんも安心できるよね。