「じゃ、なに?」

意味が分からん。

「あのさ、やっぱさ状況とか考え方とかいろんなモンがあって、俺らの関係もちょっとずつ変わっていくじゃん。だから、あの2人の関係も俺との関係も、やっぱ前とはちょっとずつ違う。そういう意味ね。変化してくって事」

「……あ、そうか」

ゴリラのくせに賢い事言うじゃねぇか。

「けど……もしこうやって一緒にバカできなくなったとしても……この先なにかが起こったとしても……」

そう言うと中山は風に流され形を変えていく白い雲を見ながら

「──アイツらとはずっと繋がってられる気がする。……そんな気がする」

と目を細めた。