静かな時間が流れ、昼休みの終わりを告げるベルがなったけど、アッキーは微動だにせず、

「ねぇ、授業いいの?」

と私は横を見上げる。

「タキは戻りたいなら戻れよ。俺はいーや」

「じゃ、私も」

即答だった。

だってこんな優しく流れる時間を逃したくないと思うから。

吹きつける風は冷たいけど、火照った心と頬を冷やすには丁度いいぐらいだ。

私が頬に手を当てた時、

ガチャンと鉄の扉が音をたてた。