「ご、ごめん……」

「お前のせいで」

「……だから、ごめんって」

「終わりに出来た。俺なりにスッキリだ。……暴走万歳な黒田クンになっちったけど」

「…………」

「お前のお陰だ。……暴走万歳だけど」

「…………」

「お前に感謝してる。ありがとな、タキ」

優しい声に一瞬頭が真っ白になり、

ふいの強風にスカートを押さえた。

きっと顔を上げたらそこには口角をクイッと上げた綺麗な顔があるんだろうけど

「別に……お礼言われる程の事じゃない」

とてもじゃないけど顔なんて上げらんなかった。