「てか、なんで俺が“かわいそー”なんだよ！この容姿といい、この面倒見の良さといい、頭の回転の速さといい“かわいそー”のカケラもねぇってんだよッ!!俺が“かわいそー”なら世の中“超かわいそー”だらけだ！」

……どうなのその原理。

「とにかく俺は今のままでいーんだよ!!そんなアホな頭で考えるからバカな答えしか出ねぇんだ、このノータリン！」

火に油……いや、ガソリンをもの凄い勢いで注ぎまくっているアッキー。

喧嘩だ！場外乱闘だ！とビクビクする私の目の前で、高藤は耐えているというよりは探る様な鋭い眼をアッキーに向けていた。


アッキーはそんな高藤を気にもしない様子で喋り続ける。

「お前アイツのすっげぇ笑顔って見たことねぇだろ？」

「……ねぇよ。てかなんだそれ？」

ミサキネタに少なからず引っかかる高藤をこんな状況下だけどちょっと可愛いと思う。