「で、すったもんだあって──」

……悪いが、その“すったもんだ”の中身は敢えて聞かないでおきたい。

「最終的に親父が受けた伝言を俺がまた受けたんだけど──」

「う……ん」

「“おめでとう”だってさ」

アッキーが目を細める。

マユミさん……。



「だったらさっきの電話で言えばいいのに!意地っ張りも程々にしろってんだ!!」

と青筋をたてる私に

「ホントに親子、そっくりだよ?タキちゃん」

とアッキーがケタケタ笑った。