「まぁ、とにかく大好きだったんだからまた好きになるって」

んな訳ねぇし。

ありえないし。

「大丈夫だって。あんたはあたしの娘だから」

だからだろうがッ!

あんたの娘だから嫌なんだよ!!

あの視線に耐えられると思うのか?

今でさえほぼ崩壊している私に。

でも私の恨めしい視線をまるっきり気にしない暴君マユミさん。

煙草の細い煙がユラユラとキッチンの天井へ昇っていく。