こんな殺伐とした空気にエロ説教はどうかと思う……。

恐る恐る顔を上げて『んぎゃ』と小さく悲鳴をあげてしまった。

だって、さっきまで私と中山を見事なまでにパーフェクトスルーしていた2人がジッとこっちを見ていたから。


…………。

ほらみろ。

来るぞ!

きっと来る!

ついに時が満ちたんだ。

中山君、さよなら……。

助けてやれなくてすまん。

今度生まれ変わった時はもう少しエロを抑えてくると丁度いいと思うぞ?


とりあえず



アーメン──

と両手を合わせた。