先生が入院して3日目、朝から羽賀先生が電話をくれた。



『今日は職員みんな学校だから日中なら平気だよ』



って…。



今のあたしには心強い。



本当に感謝です。



先生はなんでも食べていいらしく、少しでも笑顔が見たいがためにロールキャベツを急いで作った。



食べてくれないことも覚悟の上。



病院に向かう足取りは決して軽くはなかったけど…。



会いたいよ、先生に…。



病室の前でノックをしたら聞こえた先生の声…。


飛び出したくなる衝動を抑えて中に入った。



「お前っ…この前の…」

「サチだよ!!」

「そうだった…」

「コレ、あたしのプロフ!!いっぱい知ってね?」



紙に書いて来た名前や血液型、好きなもの。



もちろん、好きな人の名前は『宮 遊和』って書いた。



そんな困った顔しないで?



くじけちゃいそうになるから…。



「先生、大好き…」

「悪い…」

「いいの!!わかってるから!!それよりロールキャベツ食べたくない?」

「キャベツ…」



いっぱい知ってよ…あたしのこと…。