その日は店長に言われた通り、ぐっすり寝た。



寝苦しい暑さにも目を覚まさず、ひたすら眠った。



夢の中で先生が頭を撫でて名前を呼んでくれて…。



たくさん抱っこしてもらって、オムライスを作ってくれた。



全部忘れられない感覚…。



先生の癖も、タバコを吸う仕草も…。



少しエロいとこも、寝起きの悪さも…。



全部愛おしい…。



あたしの先生…。



「サチ、サチ?」

「はっ!!」

「父ちゃん仕事だけど…なんかあったら連絡するんだぞ?」

「あっ、大丈夫だから…そんな顔しないで?」

「だったら夢でまで泣くな…」



枕が濡れてた。



いつも心配かけてごめんね、父…。



たくさん…ごめん…。



「ご飯食べるように!!」

「うん、行ってらっしゃい!!」



父が用意してくれてた朝ごはん。



珍しくフレンチトーストだ…。



一口食べたらさらに元気が出た。



もっともっと頑張らなきゃ。



大好きな先生のため。