「…俺、言ったろ?流羽が愛おしくて堪らないんだ」
「……んっ…」
そっと触れただけの有貴の唇は、驚くほど熱かった。
有貴の表情を見れば、本気なんだってことは痛いほどわかる。
でも…俺にだって愛おしくて堪らない人がいるんだ。
「やっぱり…俺は柚里が忘れられない」
「知ってる。でも、今の流羽は見ていて辛いだけにしか感じない」
「いいんだ。俺がそれを望んでるんだから…」
同じクラスになって、毎日柚里の姿を見て…
忘れかけていた感情が蘇り溢れてくる。
今日、久々に話して、近くで柚里を感じて…この気持ちは変わらないって、そう思えたんだ…