必要なんだよね。
お互いに、お互いが。
俺は有貴の傍にいる。
何でも受け止めるから。
だから、もっと俺を頼ってほしい。
言ったよな?
誰かにすがった方がいいって。
ねぇ、教えてよ。
その悲しい瞳の奥に秘められた想いは、何?
「…流羽は、俺の傍にいてくれるの?」
立ち止まり、有貴がポツリとそう言った。
家はもう、すぐ目の前だった。
「何言ってんだよっ。傍にいるに、決まってんじゃん!」
有貴の両肩を掴み、真っ直ぐに見つめる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…