3人共、俺達と同じ中3ということもあり、すぐに打ち解けることが出来た。


「さっきまで見舞いに来てた、長身のモデルみたいな人って、有貴のお兄さん?」

「…うん。俺の兄貴」

「それって、俺がここ入る時にぶつかった人?」


そうだ。

あの人、有貴にそっくりだった。

醸し出す雰囲気は違っていたけれど、顔のパーツはよく似ていた。


「そうそう!流羽とぶつかった人だよ」

「やっぱり!?ずーっと誰かに似てるなぁって思ってたんだよ!有貴とお兄さんってそっくりなんだな」


そう言って有貴の方を見ると、何故か眉を寄せていた。


「俺と兄貴って、やっぱり似てる?」


有貴の問いに、皆で頷く。


「そっか…」


その後すぐ別の話題に移ったけれど、有貴の曖昧な返事が、俺にはわからなかった。