「有貴…俺もうおかしくなりそう…」


理性など何処かへ消えてしまった。

今は目の前の彼にすがることしか出来ない。

全身がすごく熱い。

息も上がり、呼吸も荒い。


一体、今の自分の姿はどれほど淫らなんだろう…


想像するだけでゾッとした。


「はは…誘ってんの?」


微笑する有貴は、随分余裕そうな態度だ。

この状況を、完全に楽しんでいる。


「…はや…く…っ」

「俺、好きなものは最後に取っておく人なんだけどなぁ…」