「それに…流羽のこれ…」

「んあ…っ!」


有貴は、ズボンの上から不自然に盛り上がったそれを撫でる。


「俺のキスで感じちゃった…?」

「ちっ、ちが…っ」

「身体は素直だぞ」

「…あ…っ、やめ…っ」


有貴の左手が肌をなぞる。

少し冷えた指先が背中に痺れをもたらした。


「どうすんの、これ」

「後で…なんとかするし」

「それまで持つと思う?」

「…さっ、触ん…なっ」


本当は、こうやって理性を保って喋るのもやっとの状態だ。

けれどこんな淫らな姿は誰にも見せたくない。

…とは言っても、もうこんな状態では手遅れなのだろうか。


「俺は流羽のことが愛おしい…」

「…えっ?」

「俺だって、もう我慢出来ないんだよ?」

「……っ」


耳元で囁かれる言葉は、心地好い低音。


そしてこの瞬間…俺の中で何かが弾けた。