「へー、亜紀ちゃんもこの高校にしたんだ。これからヨロシクね。それと、捺でいいよ。」
「じゃ、アタシも亜紀で。」
なんか、なっちゃ…いや捺とは上手くいきそう。2人でお喋りしながら学校に向かっていた。
「なーつちん!」
突然、捺に後ろから金髪の男の子が抱きついてきた。
「あっ、涼君!」
捺の明るい笑顔がまたさらに明るくなった。
「だから、いつも涼でいいよって言ってるじゃん!」
そういって涼は捺のオデコに指でつついた。
「へへっ、そうだっけ?」
そう言ってはにかむ捺は少し照れていた。
「あれ?捺の友達?かわいいじゃん。」