｢ほんとごめんな…って…依李ちゃん？…なんで…泣いてんの？｣

抑えようとした涙は止まる事無くポロポロと私の頬を伝って…

私はその涙が一体なんなのかわからなくて…
でも、先生が憎らしくて…愛しくて…



｢あ、なっなんでもないです!!…し、失礼しました｣
そう言って扉に手をかけようとする私。

逃げたかった。
自分の汚らしいこの感情から、このどうしたらいいかわからない感情から…


｢待てよ…なんで泣いてんのって…俺…悪い事した？｣

私の腕を掴んで呟く貴方は、今にも消えてしまいそうで…

怖くなった…